中国茶の種類

①緑茶

 

龍井茶、碧螺春、黄山毛峰など

 

中国で飲まれている茶の6割以上が不発酵の緑茶と言われているが、日本に輸入される多くは手摘みの高級茶である。

 

茶葉の酸化発酵による発酵を止めるため、日本茶は蒸気で蒸すのに対し、大部分の中緑茶は釜で炒って作られるので水色が濁らず、すっきりした飲み口と芳醇な香り、旨味が口いっぱいに広がる。

 

 

②黒茶

 

プーアール茶、陳年普洱茶、六堡茶、七子餅茶など

 

プーアール茶でよく知られる黒茶は菌類によって緑茶は烏龍茶を発酵させたもので、普通のリーフ茶のような散茶と、蒸して固めた緊圧茶がある。

 

中国では減肥茶として根強い人気があり、蔵で長期発酵させたものは味、香りともに優れ、また薬効効果も高いとされ高値で取引される。

 

 

青茶

 

烏龍茶・半発酵茶

 

福建省と台湾が主な産地。烏龍茶とも呼ばれる。15~70%くらいの発酵度を持った半発酵茶の総称である。

 

鉄観音、香檳烏龍茶、凍頂烏龍茶などがよく知られている。

 

 

黄茶

 

君山銀針、雲山黄芽、豪頂黄芽など

 

中国独特の黄茶は、緑茶に悶黄あるいは握堆と呼ばれる工程で、僅かな自動酸化黄変を起こさせる特殊な製法で作られる。

 

緑茶には見られない黄色みがかった水色、旨味、芳香のある軽後発酵茶でその多くは皇帝への献上茶とされ、湖南省の君山銀針は尖った新芽だけで作られる貴重なお茶。

 

 

⑤紅茶

 

英徳紅茶、雲南紅茶、四川紅茶など

 

福建省で14世紀頃から作り始められたとされている。

 

中国の紅茶は苦味や渋みが少なく、中国の茶館などでは花茶や果実茶のように甘い香りがあり、飲み口がソフトなため、ストレートで飲まれることが多い。ダイエットにもいいとされている。

 

 

⑥白茶

 

白毫銀針、白牡丹、寿眉など

 

日光に晒して軽い発酵を促した後、低温で補助的に乾燥させただけの世界に類を見ない中国独特のお茶。

 

不思議な香りと上品な甘みがあり、ビタミンCとカフェインで元気を与えてくれる不老長寿のお茶として知られている。